当てはまったら要注意!?国家試験に落ちる人の6つの共通点【臨床検査技師】

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国家試験に落ちる人の6つの共通点

臨床検査技師国家試験の受験生のみなさん、試験勉強は進んでいますか?

いきなり縁起でもない話ではありますが、国家試験に落ちる人は毎年います。ですがその「落ちる人」って、実はあるパターンに当てはまっていることが多いんです。

今回は臨床検査技師国家試験に落ちる人によくある共通点をまとめてみました。

そもそも勉強量が足りていない

勉強量

普段の期末試験なら、一夜づけでもなんとかなるかもしれません。しかし国家試験は、3年間なり4年間なり学校で勉強してきたことのすべてが出題範囲です。当たり前ですが一夜づけというわけにはいきません。

さすがに国家試験を一夜づけする勇者はいないとは思いますが、落ちる人はそもそもの勉強時間が少ない傾向にあります。

国家試験が迫っているころといえば、就職活動や大学なら卒業論文、学校によっては病院実習もあり忙しくなる時期です。

国家試験の勉強はこれらと並行して行わなければなりません。そのため勉強を始めるのが遅いと、あとで時間が足りなくなります。できれば大学生であれば4年生、専門学生であれば3年生になった4月あたりからはじめるのが理想です。

最初から1日何時間もやる必要はありません。毎日少しずつコツコツ勉強して、たくさん問題をこなすことが大切です。

なかなか就職先が決まらなくて勉強する時間がとれないという人は、国家試験に受かるかどうか微妙なラインなら、まずは国家試験を優先しましょう。

国家試験に落ちると内定取り消しになることが多いです。就活を優先して内定をもらえたとしても、国家試験に落ちれば内定も資格も両方失ってしまいます。

…と偉そうなことを書きましたが、私が国家試験の勉強をはじめたのは、大学4年の9月の終わりごろです。その少し前に受けた模試で200点満点中68点という壊滅的な点数をとり、さすがにやばいと思ってようやく勉強をはじめましたが、これが地獄のはじまりでした。1日7〜8時間勉強して11月の模試でどうにか105点まで上げたものの、そこで調子に乗ったために1月の模試は103点と微妙に下落。2月に入ってから試験日までは、睡眠と食事と風呂トイレ以外は1日15時間くらい泣きながら机に向かう日々を送りました…。

私は奇跡的に受かりましたが、こんなやりかたはおすすめしません。なるべく早いうちから余裕をもって勉強しましょう。

過去問をやっていない

過去問

過去問を一切勉強しなくても、赤本や青本をすべて暗記すれば合格できるでしょうが、現実的ではありません。

教科書を最初から勉強するというやりかたでは、国家試験にほとんど出題されないところまで時間をかけて勉強することになります。学問を極めるというのであればそれでもいいのかもしれませんが、国家試験に受かるための勉強としては効率が悪すぎます。

臨床検査技師の国家試験は、過去に出題された問題とよく似た問題がかなり出ます。そのため過去問をくり返し解いて、よく出るポイントを重点的に勉強することが、国家試験対策として最も有効で効率的な方法です。

過去問だけしか勉強していなくても国家試験に受かることができますが、過去問を勉強せずに受かることはほぼ不可能です。

「まだ全然勉強していないから、まずは教科書を最初から読もう」なんてことをする必要はありません。とにかく過去問を勉強する人が受かるのです。

過去問を使った勉強法については、こちらの記事もご覧ください。

まとめノートをつくって満足してしまう

まとめノート

手で書いたほうが覚えられるという人もいますし、まとめノートは暗記をしたりあとで見返したりするのに役立ちます。

ですが、まとめノートをつくる目的が「ノートをつくること」や「キレイにまとめること」になってしまっていませんか?

まとめノートはあくまで「知識を整理する」、「暗記する」ためにあるものです。まとめノートをつくることが目的になってしまうと、キレイなまとめノートができたけど内容はまったく頭に入っていない、なんてことになりかねません。

大切なのはまとめノートの内容を理解して覚えることです。まとめノート作成に時間をかけすぎて何も覚えられていないくらいなら、教科書の重要な表などをコピーしてノートに貼り付ける、すでにポイントがまとまっている参考書を使う、手書きではなくパソコンで打ち込んだりスマホで写真を撮ったりするなどして、理解と暗記に時間をかけましょう。

難問に時間をかけすぎている

時間

臨床検査技師の国家試験は過去問と似た問題がよく出題されますが、中には今までに1 回しか出題されたことがない問題や、教科書の隅まで読んでも載っていないような難問も出てきます。

ですが出題頻度の低い問題や難問に時間をかけすぎて、解けるはずの問題に手が回らないという事態は避けるべきです。

国家試験は60%、120点取れれば合格です。つまり残りの40%、80点は間違えても受かるわけです。1回きりの問題や難問まで解いて満点を取る必要はありません。

こうした問題を掘り下げていくことは、知識を深めるという点においては決して悪いことではないのですが、国家試験というタイムリミットがある状況でやるのはおすすめしません。

こうした問題は「解けなくても仕方ない」と割り切るか、あまり掘り下げずに「これはこういうもの」として暗記していくといいですよ。

出題頻度の低い問題や難問をいかに解けるようになるかを考えるより、まずは過去問によく出てくる問題を確実に正解して、60%を取ることを優先しましょう。

(私の独断と偏見による)国家試験によく出るポイントは、こちらの記事にまとめてありますよ。

ケアレスミスが多い

ケアレスミス

国家試験では、正しいものではなく「誤っているもの」を選ぶものや、1つではなく「2つ」選ぶという問題もけっこうな頻度で出てきます。

ちゃんと読めば答えがわかるのに、誤っているものを選ぶ問題で正しいものを選んでしまったり、2つ選ぶ問題で1つしか選ばなかったりしたら、かなりもったいないですよね。もちろんそれでは得点になりません。

こうしたミスを防ぐために、私は最初に問題文を読んだときに、「誤っているもの」や「当てはまらないもの」、「2つ選べ」といった注意が必要な部分を丸で囲んで目立たせていました。

こうして注意が必要な部分を頭に入れたうえで解くだけで、けっこうミスは減らせると思います。見直しするときもやりやすいですし。

私はそれでも本番で2〜3問やらかして悔しい思いをしました。

マークミスにも十分注意してください。「この問題はあとで解こう」と思ってとばしたら、そのあと1つずつズレてマークしてしまい、試験終了直前に気づく…なんてことになったら…想像するだけでおそろしいです。

問題文とマークが合っているか、マークするたびに確認する習慣をつけておきましょう。

一人きりで勉強している

友達と勉強

ずっと一人で勉強している人は勉強に集中していて受かりそうな感じがしますが、意外にも落ちるケースが多いです。

これは私の出身大学の先生も言っていましたね。

というのも、ずっと一人で勉強していると、

  • わからないところを質問できる先生や同級生がまわりにいないので、疑問を解決できない。
  • 知らず知らずのうちに自分の得意分野だけ勉強してしまい、苦手分野は放置してしまう。
  • まわりと比べて自分の勉強量や実力が足りているのかがわからない。
  • 試験や勉強内容についての情報が入ってこない。
  • モチベーションを保つのが難しく、ついスマホを見るなどだらけてしまう。

といったことになりがちです。

だからといって友達と勉強していても、おしゃべりに夢中になってしまって全然勉強が進まない…なんてことになったら本末転倒です。

  • 普段は家で一人で勉強して、ときどき友達とお互いの得意分野を教えあう。 
  • 大学では講義などの空き時間に同級生と、家では一人で集中して勉強する。 
  • 一人だとだらけてしまうので、友達と勉強したり学校の自習室を利用したりする。 
  • 模試などを利用して、自分の現在の実力を客観的に知っておく。

など、自分にとって効果的な方法で勉強できるといいですね。

おわりに

ここまでいろいろ書きましたが、当時の私はこれにほぼ当てはまっていました。だから大学4年の9月の時点で68点なんてとるんですよ…。

そこからどうにか持ち直して合格できましたが、身も心もだいぶボロボロになりました。

これから受験するみなさんは、どうか私のようにならず、早めにコツコツ勉強してくださいね。

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