求人サイトだけじゃない?求人情報の探しかたとチェックポイント【臨床検査技師の病院就活】
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病院への就職を希望している、臨床検査技師を目指す学生のみなさん、求人情報はどうやって探していますか?
就活といえば、やはり大手の求人サイトを利用しているかたが多いと思います。
ですが臨床検査技師の就活の場合、求人情報は求人サイトに載っているものがすべてではありません。意外と求人サイトには載らない情報もたくさんあります。
そこで病院に就職を希望している学生さんに向けた、臨床検査技師の求人情報の探しかたをご紹介します。
求人情報を探す前に、まずは自分が就職したらやりたいことや、どんな病院が自分に合っているかを考えてみましょう。
求人情報の探しかた
各病院のホームページ
「気になる病院がある」というかたは、その病院のホームページを見てみましょう。
求人サイトなどには求人情報を載せていなくても、自身の病院のホームページには載せているところが多いです。
私は地元に就職しようと思って、「〇〇県 病院」や「〇〇市 病院」で検索して、病院のホームページをかたっぱしから見ていきました。
また都道府県立や市町村立の病院なら、各都道府県や市町村のホームページに求人情報が出ていることもあります。
学校の掲示板
学校の学務課などの掲示板に、学校の就職支援担当の先生や事務のかたが、学校周辺の病院の求人情報を調べて貼り出してくれている場合もあります。
また病院実習を受け入れている、卒業生が働いているなど、学校と関係のある病院からは学校宛に求人情報が届くこともあります。
学校に求人情報を送ってくるということは、その学校の学生さんに就職してほしいのかもしれません。学校の掲示板はこまめにチェックしてみてください。
臨床検査技師会のホームページ
臨床検査技師には、各都道府県ごとに臨床検査技師会という団体があります。そのホームページでも求人情報が公開されています。
「〇〇県 臨床検査技師会」などで検索すればホームページが出てきます。求人数はあまり多くはありませんが、就職したい地域が決まっているかたは、臨床検査技師会のホームページもチェックしてみるといいかもしれませんよ。
求人サイト
求人サイトにも臨床検査技師の求人情報が載っています。
リクナビやマイナビなどの大手求人サイトが有名ですね。ほかにも医療系に特化した求人サイトもあります。
登録や求人情報の検索から応募までスマホでできますし、新着の求人情報のお知らせや、企業からのスカウトメールも届きます。
また全国の求人情報を調べられるので、公的病院から開業医、検査関連の一般企業に至るまで、幅広い情報が手に入ります。
これらの求人サイトは、求人情報を出す病院から掲載料をもらうことで運営しています。そのため求人を探す側は無料で利用できますから、なにかしらの求人サイトに登録しておいて損はないと思います。
ハローワーク
ハローワークは国が運営する職業紹介所です。
ハローワークは求人を探す側だけでなく掲載する側も無料で掲載できます。そのためハローワークにだけ求人情報を載せるところもあり、求人サイトには載っていない情報が得られる可能性があります。
また職を探している人が、なるべく今住んでいるところから通勤できるような職場を紹介しようとするため、その地域に根ざした求人情報が多いです。
その反面、求人サイトより求人情報のチェックが甘い傾向があり、ブラック企業が掲載されているというケースも。
ハローワークの求人情報はネットからでも閲覧できますが、登録者しか見られない情報もあります。登録するにはハローワークに行く必要があり、また応募の際もハローワークからの紹介状が必要です。
求人情報を集めるときの注意点
条件を絞り込みすぎない
「大学病院しか考えられない!」などあまりにも病院を絞り込みすぎてしまうと、条件に合う病院がなかなか見つからないこともあります。
求人情報を探すときは、たとえば心エコーがやりたいなら「エコー技師募集」という病院だけではなく「生理検査部門募集」という病院も探すように、自分の希望する条件から少し広げて、幅広く探してみてください。
病院によって募集する時期はさまざま
一般企業では採用情報や選考が解禁される時期が決まっていますが、病院の場合求人が出される時期はさまざまです。
7〜10月ごろに募集を出す病院が多いですが、中には4〜5月には募集を締め切るところや、逆に年が明けてから募集するところもあります。
大学生なら3年生の冬くらいから、こまめに求人情報をチェックしてみましょう。
毎年募集があるとは限らない
一般企業であれば、毎年それなりの人数を募集しているところが多いと思います。
ですが臨床検査技師の場合、臨床検査技師だけで100人以上いるような大規模病院なら話は別ですが、臨床検査技師が数人から20〜30人くらいの病院では、毎年コンスタントに臨床検査技師の求人が出るとは限りません
逆に臨床検査技師が20人くらいのところで毎年5人とか募集していたら、辞めていく人が多い=ブラックの香りがしますね…。
「この病院に就職したいから」といって一つの病院の求人情報が出されるのをずっと待っていると、実はその病院は今年募集しておらず、ほかの病院のチャンスを逃してしまった、ということになりかねません。
求人情報のチェックポイント
働いてお金をもらうわけですから、お給料や福利厚生などは重要です。
求人情報を見るときにチェックしておきたいポイントは以下のとおりです。
雇用形態
「常勤」や「正職員」などと記載されているものが、一般企業で言うところの「正社員」にあたります。就職したら原則として定年まで雇ってもらえる、というかたちです。新卒なら常勤や正職員がいいですよね。
「パート」や「非常勤」、「産休代替要員(産休育休を取る人が休んでいる間だけ代わりに働く)」などの求人もありますから、間違えないようにご注意ください。
また社会保険(健康保険、厚生年金、介護保険、雇用保険、労災保険)に加入できるかも確認しておきましょう。
給料・手当
「基本給」や「給与」などと記載されているのが、毎月もらえるお給料です。たいていはここから社会保険料や税金が引かれるので、実際にもらえる手取りの金額はこれより少なくなります。
臨床検査技師に限った話ではありませんが、お給料は職場の規模が大きいほど多い傾向がありますし、専門卒より大卒のほうが高いところも多いです。また地域によっても差があるので、いろいろな病院の情報を比較してみてください。
給与のほかに、通勤手当(通勤にかかる費用を支給してもらえる)や住居手当(家賃や住宅ローンの補助がもらえる)などの手当がもらえることが多いです。もらえる手当の種類や金額は病院によって異なります。
臨床検査技師の場合、夜勤や当直などをすると、そのぶんが手当としてお給料にプラスして支給されます。認定資格を取得している人に手当が出るところもあります。このほかに昇給の有無なども要チェックです。
仕事内容・勤務体制
仕事内容が「心電図、エコー検査」などのように具体的に記載されているところもあれば、「検体検査」や「検査業務全般」などとざっくり書かれているところもあります。自分がやりたい分野の仕事ができそうか、確認が必要です。
また夜勤や当直、日直、オンコール、早番遅番などがある病院が多いです。これらの有無やどのくらいの頻度なのかもチェックしておきましょう。
月平均の残業時間が記載されている場合もあるので、こちらも確認しておきたいですね。
休日・休暇
病院は土日祝日がお休みのところが多いですが、中には土曜日は開いているというところもあります。
病院の休診日でも、土日祝日やゴールデンウィーク、お盆、年末年始も当直などで出勤する場合もあります。
休診日のほかに、有給休暇が与えられます。これは通常の勤務の日でも、お給料が減額されることなく仕事を休むことができる休暇です。
子どもが生まれても働く予定の人は、産休や育休を取得している人がどのくらいいるかも確認しておきたいですね。
このほかに慶弔休暇、夏季休暇、結婚休暇などがあります。これらの休暇の有無や日数は病院によります。
おわりに
病院の求人情報の探しかたやチェックポイントについてご紹介しました。
求人情報だけではわからないことは、病院見学に行って聞いてみるのもいいですよ(お給料や福利厚生について聞くのはやめたほうがいいですが)。
病院見学の流れはこちらの記事でまとめています。
自分の希望に合っていて、条件のいいところに就職したいですね。